クロスサインが必要なのはどんな時ですか?また、利用者は何をすればよいのでしょうか?
2025年09月03日
クロスサインとは
クロスサインとは、新しいルート証明書を古いルート証明書によって署名する仕組みのことです。
これにより、最新の環境では新しいルート証明書が直接使われ、古い環境では依然として信頼されている古いルート証明書を経由して信頼を確立することができます。
言い換えると、過去から未来へ証明書の信頼を橋渡しする仕組みがクロスサインです。
なぜ必要なのか
-
最新環境(Windows 10/11、macOS、iOS、Androidなど)
→ 新しいルート証明書「Sectigo Public Server Authentication Root R46」をすでに信頼しているため、クロスサインが無くても問題ありません。 -
古い環境(旧OSや旧ブラウザ、組み込み機器など)
→ 新しいルート証明書を知らないため、クロスサインを通じて「UserTrust RSA Root」や「AAA Root」を経由する必要があります。
これにより古い環境でもエラーなくサーバー証明書を利用できます。
図解:クロスサインの仕組み
以下の図は、クロスサインによって古い環境と新しい環境の双方でサーバー証明書を利用できるようにしている関係を示しています。
クロスルート証明書の取得
USERTrust RSA Certification Authority | USERTrustRSAAAACA.crt |
---|---|
シリアル番号 | 3972443af922b751d7d36c10dd313595 |
有効期間 開始日 | 2019-03-12 |
有効期間 終了日 | 2029-03-12 |
AAA Certificate Services | AAACertificateServices.crt |
---|---|
有効期間 開始日 | 2004-01-01 |
有効期間 終了日 | 2029-01-01 |
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