SSL証明書を自動更新に切り替えて、人件費とヒューマンエラーを削減しよう
2025年06月13日
SSL/TLS証明書の管理は、多くの企業で見過ごされがちな業務のひとつです。しかし、証明書の期限切れが引き起こすリスクは想像以上に大きく、「証明書切れでサービス停止」「緊急対応で深夜出勤」といった事例は、実際に多数報告されています。
特に最近では、証明書の有効期間が段階的に短縮されており、2029年には最大47日という超短期更新サイクルが標準になる予定です。こうした中で、従来の手動更新による管理体制は、もはや限界を迎えています。
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人件費を圧迫する「手動更新」というムダ
証明書の手動更新には、以下のような工程が発生します:
- 更新日管理(スプレッドシート等での台帳管理)
- 証明書の再申請・認証(メール対応やDNS設定)
- サーバへのインストールと再起動
- 検証・テスト作業
- 万が一のトラブル対応(夜間・休日の呼び出しも)
これらの作業には、1回あたり1~3時間を要することも珍しくありません。仮に100枚の証明書を管理している場合、現在でも年間300時間以上の工数が発生します。
さらに今後、SSL証明書の有効期間が最短で「47日」に短縮されることで、1年に7~8回の更新が必要になります。すると、100枚の証明書であれば年間700~800回の更新作業が発生することになり、工数は単純計算で1,000~2,400時間に膨れ上がります。
時給3,000円で換算すれば、最大で年間720万円以上の人件費がかかる計算です。これは単なる管理コストではなく、他の重要業務を圧迫し、経営効率を著しく低下させるリスクでもあります。
「自動更新」で人の手を完全に介さない体制へ
そこで注目すべきが、ACME(Automatic Certificate Management Environment)対応のSSL証明書です。
- 更新処理をサーバが自動で実行
- 認証・インストール・再起動も自動化可能
- 証明書切れの心配がなくなる
一度構成してしまえば、更新通知に追われることもなく、証明書切れによるトラブルもゼロに。管理対象が増えても運用負荷が変わらないのも魅力です。
中小企業こそ「自動化」が武器になる
「証明書は少ないから手動でも問題ない」と感じる中小企業も多いかもしれません。しかし、有効期間の短縮により、今後は年10回以上の更新作業が必要になります。この頻度をすべて手動で対応していたのでは、担当者の業務を圧迫し、結果的に生産性を下げることにもつながります。
特にIT専任者がいない、あるいは外部ベンダーに依存している環境では、自動化によって大幅なコスト削減と安定運用を同時に実現できるでしょう。
結論:SSL更新は「作業」から「仕組み」へ
SSL証明書の更新作業は、自動化によって確実に、そしてコスト効率よく行う時代です。
もし、まだ手動で更新しているのであれば、この機会に「SSL証明書の自動更新」への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?
それは、単なるIT作業の効率化ではなく、企業の信頼とブランドを守る重要な投資でもあるのです。
FujiSSLなら、証明書管理の自動化がすぐに始められます
FujiSSLでは、ACMEプロトコルに対応したSSL証明書を提供しており、証明書の発行・更新を完全に自動化することが可能です。
また、社内システムや独自ツールと連携したい方のために、シンプルで扱いやすいREST APIもご用意しています。既存のサーバ環境にも柔軟に組み込めるため、スムーズに自動更新体制へ移行できます。
SSL証明書の更新は「作業」ではなく「仕組み」で解決する時代です。人的ミスや業務負担をゼロにしたいとお考えであれば、ぜひFujiSSLの自動化ソリューションをご検討ください。